2018.7,8 音楽
すっかり9月になってしまいましたが,7・8月に聴いていた音楽です。今年は特に暑くて室内楽ばかり聴いていました。暑いと大編成の楽曲を聴く気になれないので。
CD
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 [SACD Hybrid] [輸入盤・日本語解説書付]
- アーティスト: マーラー,マリス・ヤンソンス,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
- 出版社/メーカー: RCO
- 発売日: 2010/10/20
- メディア: CD
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全体通してフレーズが短く推進力のない音楽で残念。RCOの金管が好きなので期待して借りてみたけど、ヤンソンスの音楽作りは合わないと再確認させられた。
バティアシュヴィリの演奏はどれも好きなので、きっとバッハも外さないと信じて図書館で借りた。古典・バロックが苦手ですがこれは聞きやすかった。なかでもコンチェルト2番が気に入ってよく聴いた。
夫のルルーとのコンチェルトも息ぴったり。ルルー&バティアシュヴィリ夫妻のために書かれたコンチェルトなんじゃないかと錯覚してしまう。
シューマンの室内楽作品って爽快で聴くと気持ち涼しく感じられるので、夏の間好んで聴く傾向にある。中でも「ファンタジーシュトゥック」や「アダージョとアレグロ」をよく聴いた。アルゲリッチがソリストたちを煽るのが快感。
- アーティスト: ラビノヴィチ(アレクサンドル)アルゲリッチ(マルタ),モーツァルト,アルゲリッチ(マルタ),ラビノビチ(アレクサンドル)
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/01/21
- メディア: CD
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アルゲリッチとラビノヴィチによるモーツァルトの2台のためのピアノ・ソナタ。のだめでも出てきた曲ですね。調性のせいなのか、この曲は「正しさ」で溢れているように聴こえる。音楽における正しさってなんだという話ですが。
がんがん鳴らすアルゲリッチのサウンドで頭をすっきりさせるべく通勤中よく聴いていた。
- アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・カルテット,グリーグ,Jo.シュトラウス,デンツァ,プッチーニ,ラリオーノフ,リンダ,ヴァレンドルフ,ティオムキン
- 出版社/メーカー: フォンテック
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: CD
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ベルリンホルン隊の仲良しっぷりが好きでFBページもフォローするくらいなのですが、演奏もやはり格別。東京の地下鉄の名前を連呼するだけのTokyo Subwey Polkaは口ずさみながら聴いた。
ラウンド・ミッドナイト/チック・コリア・アコースティック・バンド・ライヴ!
- アーティスト: チック・コリア・アコースティック・バンド,チック・コリア,デイブ・ウェックル
- 出版社/メーカー: ビクター
- 発売日: 1991/01/01
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四六時中クラシックを聴いてる私でさえ夏はクラシック聴く気が少し失せます。特に今年は酷暑でクラシックを聴く気がしないときがままあったので、そのときはチック・コリアを聴いていました。SpainとMorning Spritが好きです。
ストリーミング
24時間限定配信のため、本編はほぼ見られず1幕への前奏曲だけ聴けた。前奏曲で頻出する「ドレスデン・アーメン」の美しさを堪能できただけで満足。飯守泰次郎氏によるパルジファル講座でドレスデン・アーメンの存在自体を知ったものの体感的に理解できていなかったが、この演奏でようやく理解できた。これは祈りたくなる。
https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/51834
ベルリンフィル 18/19シーズン オープニングコンサート
ペトレンコがシェフになってから初めての演奏会。遂に幕開けしてしまった。指揮者が変わっただけなのに、ずいぶん近未来の映像を見ているような気がした。パユもマイヤーもフックスもダミアーノもみんな老けたなぁ…。
プログラムは「ドン・ファン」「死と変容」、そしてベト7。幕開けにぴったりな華やかさ。長らくバイエルン国立歌劇場で振ってきたペトレンコらしい、フレーズを長くとって朗々と歌わせるスタイル。ドン・ファンはそのスタイルがぴったりで劇的になっていたけれど、ベト7にこのスタイルは今ひとつ…。
ペトレンコが去年来日した際、ゲネプロを最重要視しているとインタビューで語っていたけれど、この演奏会はまさに充実したゲネプロを行ったことが透けて見える。そのくらい精緻だった(ドン・ファンは、ですが)。これから彼のベートーヴェンのスタイルがどう変わるのか楽しみ。
近年はルツェルンも配信するようになったのね…音質がすこぶる悪いのが玉に瑕。ズーン老けたなぁ。
テレビ番組
ラトル フェアウェルコンサート&ワルトビューネ2018(プレミアムシアター 7/15放送分)
ドキュメンタリーにてラトルがベルリンフィルについて、「ベルリンフィルはプロイセンのオーケストラだ」「ベルリンフィルのメンバーが多様な人種で構成されているのは、ベルリンの街に多様な人種がいるからだ。オーケストラはその街のようすを反映するものだ」と言っていたのが興味深かった。
ドイツではなくプロイセンというあたり、同じドイツ国内でもバイエルン放送響(バイエルン)やSKD、ゲヴァントハウス(ザクセン)とは違うという意識が彼らにあることが伺える。ドイツのオケは各地で特色がまるで違うのは、そのあたりの意識のち外も関係しているのかもしれないと考えさせられた。
ウィーンフィル シェーンブルン2018(プレミアムシアター 7/29放送分)
ウィーンフィルはいつ聴いてもうまいなぁ(小並感)ネトレブコはやたらいろんな演奏会で見かける。引っ張りだこだなぁ(小並感)
バイロイト「ローエングリン」(プレミアムシアター 8/26放送分)
今年はバイロイトを放送するタイミングが早くて嬉しい。プレミアムシアターを編成する方にワグネリアンがいるのかな、なんて思ったり。
まだ全部見られていないのですが,演出がまだ奇抜なこと。2012年新作のネズミも度肝を抜いたけど,ローエングリンの演出を奇抜にするのが最近の慣例?
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おおよそこんな感じでした。
音源ではないけれど、バレエフェス開催中だったのでバレエフェス出演者たちのIGをたくさん見ていた。ファニーガラが最高すぎて次回のバレエフェスはガラを取ることを心に決めた。
酷暑にやられて室内楽ばかり聴いていたと思ってたけど、案外リストにしてみると色々聴いていたことに気付いた。
待ちに待った秋。やっとバカンスが終わって演奏会がそこかしこで催されるのが嬉しくて仕方がない!