【BRB来日2018】眠れる森の美女
バーミンガム・ロイヤル・バレエ来日公演『眠れる森の美女』を見た。
眠れる森はこれまで何故か敬遠してきた作品。チャイコの三大バレエだしいずれ…と思っているうちに後回しにしてきてしまった。それが数日前からマリインスキーの2015年の映像を何の気なしに見ていたら、どんどんハマっていって。生で見たいと思ったところでちょうどこの公演が週末にあるとのこと。なんてタイミングが良いこと!
この公演のことは以前から知っていたけど見逃すつもりだった。簿記の勉強しなければならないし、経済的余裕もないから。だけど、某氏のブログを読んでいて自分の人生にとってクラシックが1番大事なんだから見逃さずなるべく行こう!と思いたち、公演前日に手配した。
こういう思い立ったらすぐ見に行ける、しかも海外団体公演を見られる東京がより好きになった。生まれてこの方東京近郊から離れたことはないけど、改めて東京から離れたくなくなった。
開演直後、予定していたデリア・マシューズが怪我のため降板し、佐久間奈緒と厚地康雄が主役を務めるとのアナウンス。会場が同じだけに春祭ローエングリンを彷彿した。
舞台装置
前述の通り、眠れる森に夢中になってから数日しか経ってないため予習は不完全。ストーリーは大まかな流れしか覚えておらず(せめて開演前にネットで確認しておくべきだった)、久々のバレエ鑑賞ということでマイムの意味を思い出すまでに時間を要したため、少々骨が折れた。
それでも、音楽はさすがのチャイコフスキー。ワルツ、ローズ・アダージョ、アポテオーズなどなど、どれも素晴らしくて聞き所たっぷり。ストーリーに置いていかれても、チャイコの音楽に浸れば満足。
さすが海外団体公演!と思わさせられたのは舞台装置の数々。プロローグではシックに纏められ、2幕では20世紀イギリスを思わせ、3幕ではゴージャスなシャンデリアが目につく大広間。どれも豪華そのもの。
特にプロローグでは、照明が日本のそれとは違ってまるで絵画のようだった。すごい(語彙力不足)。
3幕終盤でキラキラ光る紙吹雪を降らしたり、2幕の妖精のシーンではスモッグを焚いたり、アニメで描かれたような幻想的な雰囲気がとても良かった。えっ現実世界でもこんな見え方するの!?という箇所が何度もあった。
衣装
悪役カラボスの衣装がどこからどう見ても魔笛の夜の女王に見える。今にコロラトゥーラ出そう…(もちろん出ません)
これに反し、リラの精はアナ雪のエルサに見えた。Let it go~
大好きなローズ・アダージョでは予想のほかシックな衣装だった。もっと華やかで綺羅びやかな衣装を想像してた。
3幕赤ずきんちゃんと狼はそのもの。可愛い!
英国の香りでいっぱいの眠れる森の美女でした。美しさに浸されて元気いっぱい、心にも栄養が行き渡った。
今月25日からのBRB「リーズの結婚」にはマチアス・エイマンがゲスト出演されるらしく(今日知った)、ちょっと行きたくなってる。我慢しますが。
おわり。