【LFJ】ラ・フォル・ジュルネ 2018

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GWが終わって1週間あまり。今年のGWも、毎年恒例のラ・フォル・ジュルネ(LFJ)を訪れました。

心地よい陽気のなか、昼間からハイネケンを飲んだり音楽を聴いたりできるクラシックオタクには最高のイベント。今年から有楽町と池袋の2会場制となったからか、適度な混雑度でよかった(毎年席探しが大変)。

 

 

5月3日

 

ラルス・フォークト:皇帝

 

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初日はラルス・フォークトを聴いた。ラルス・フォークトは、パーヴォ・ヤルヴィ、ドイツ・カンマーフィル 2014年来日の際聴いて以来2度目。

ラルス・フォークトは、ブラームスのピアコン1番で発揮したまるでロックのようなフォルテのアグレッシブさと、アンコールのシベリウスの「悲しきワルツ」で見せたピアノの繊細さの両方持ち合わせていたことを記憶している。

 

iPhoneをお手洗いに忘れたせいで前プロを聞き逃したので、皇帝の2楽章から聴いた。

ホールAの音響が劣悪!フォークトが紡ぐ美しい2楽章のピアノソロは残響が長すぎて(3~4秒位あった)うまく聴けない。国際フォーラムは会議用施設だから仕方ないとはいえ勿体無い…。

あとは、弾き振りは無謀な挑戦だったように見えた。1楽章をロビーで見たいたのだけど、オケとソリストのコミュニケーションがちぐはぐでいつ崩壊してしまうかハラハラした。パーヴォ呼んできたらきっと素敵な演奏になっていただろうに。2楽章からは持ち直したとはいえ、コンマスが指揮の代わりに全体に合図するものだからかなり大変そうだったし、管楽器も合わせづらそうだった。

以上、酷評をしてしまったものの、フォークトのピアノは素晴らしかった。2楽章では4年前に悲しきワルツで見せた繊細さに磨きがかかっていたし、3楽章ではブラコンを彷彿するようなアグレッシブさを見せてくれた。オケも例年LFJで聴く水準を上回っていた。だからこそ指揮者を呼べば更に良い演奏になっただろうにと思ってしまうのだけど。

 

 

番外編

 

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近くに店舗があったからShake Shackに行ってみた。日本進出当初から知っていたものの、あまりの行列に敬遠していたので初めて食べた。

シャックバーガーのダブルとポテトを注文。パテがジューシーでとっても美味しい!がっつりしている割に、食後感じる胃もたれを感じられなかったのもありがたい。

 

 

5月5日

 

ラルス・フォークトのショパコンを聴きたかったのだけど、残念ながら売切だったので池袋会場に足を運んだ。立教界隈の安中華屋でお腹を満たし、ヤマハ主催の楽器体験コーナーでバイオリンやクラリネットを体験した。Clは思っていたよりずっと息が必要で、思っていたよりも難しかった…。そういえば部活やっていた頃の仮入部期間はこんな感じだったなぁ。

 

 

Slide Monsters

 

最終公演のショパコンを聴きに芸劇大ホールへ行ったところ、物販コーナーでSlide Monstersのサイン・写真会を行うとの報せが耳に飛び込んできた。Slide monstersは中川英二郎氏とジョセフ・アレッシ様によって結成されたトロンボーンカルテット。初めて好きになり、お手本として崇めてきたトロンボーン奏者がアレッシだから、演奏会は残念ながら行けなかったものの、お目にかかりたい欲望に駆られた。同行者にも行くよう諭され、欲望のままにCD2枚を購入して並ぶことに。

 

Slide Monsters Trombone Quartet featuring Eijiro Nakagawa Joseph Alessi Marshall Gilkes Brandt Attema

Slide Monsters Trombone Quartet featuring Eijiro Nakagawa Joseph Alessi Marshall Gilkes Brandt Attema

 
Return To Sorrento - Italian Songs Arranged for Trombone

Return To Sorrento - Italian Songs Arranged for Trombone

 

 

颯爽と現れる、いや、降臨した神アレッシ…ただでさえも英語は拙いのに声にならないほど感動した。中川英二郎氏もヤマハのポスターを飾っていたくらいには憧れ。

 

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憧れの奏者が私の隣に!身に余る幸福。今後、演奏会にはサイン会にいつでも参加できるように油性ペンを持参することを心に決めた。

 

 

ショパコン

 

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身に余る幸福を噛み締めながら、ショパコンを聴きに大ホール会場へ。遅れたけれどギリギリ間に合った。

先ずは、国際フォーラムと比べて音響が格段に良い。存じ上げないピアニストだったけど、ショパコンらしい温かみのある演奏で上手かった。

ブルッフの「コル・ニドライ」とカザルスの「鳥の歌」は初めて聴いたけれど、聴きやすい小品チェロコンチェルトだった。

 

 

 

LFJで今年も愉しいGWでした。噛み締めながら平日を乗り越えていきます。。

 

おわり。